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明日知恵塾 レポート

第36回 仕事で失敗したらどうするの?

2015年1月8日掲載本部
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12月6日(土)、第36回明日知恵塾を東京しごとセンター(東京都千代田区)で開催しました。今回の明日知恵塾のテーマは『仕事で失敗したらどうするの?』。参加した学生12人、社会人9人は4班に分かれ、それぞれの経験を踏まえながら意見を交わし合いました。

はじめは、仕事現場の裏側が垣間見られることで好評のプレゼンテーションからスタート。今回登壇したのは富士火災海上保険労働組合の眞弓浩人さんです。眞弓さんが選んだテーマは「損害保険の仕組み」。損害保険がなぜ必要で、どのような仕組みで運営されているのかを解説していきます。

自動車事故の発見件数は国内で年間59万6649件。約1分間に1件の割合で事故が発生している計算とのこと。他人事と思いがちな自動車事故が、急に自分の問題として感じられてきます。そして、自動車事故での賠償額は、これまでの最高で5億2853万円。一般的な社会人であれば、一生かかっても払い切れる金額ではありません。
そんな事実を告げられると、“保険に入っておこう”と急に思ってくるのが、眞弓さんのプレゼン上手なところ。参加した学生は、神妙な面持ちで、保険のありがたみを感じていました。

眞弓さんのプレゼンのあとは、『仕事で失敗したらどうするの?』をテーマにしたグループディスカッションのスタート。今回進行役を務めるのは、明日知恵塾の発起人の一人である法政大学大学院の藤村博之教授です。藤村教授が出したお題は、「なぜ、失敗は発生するのか」というもの。自身の失敗経験を踏まえたうえで、失敗の原因を探っていきます。

学生はアルバイトの経験などをもとに失敗談を披露。社会人も学生に負けずに仕事での失敗談を話していきます。失敗のレベルは、深刻なものから、思わず笑ってしまうものまで多種多様。お互いの失敗談を打ち明けたことで、和やかな雰囲気へと変わっていきます。それでは、なぜ誰もが一度は失敗を経験するのでしょう。ディスカッションで出された代表的な失敗の原因をピックアップしてみます。

仕事での失敗の原因

  • 互いが理解していると思い込んでいる
  • 慣れによる気の緩み
  • 知識不足、想定不足、確認不足
  • 全体像を把握していない
  • 自分の能力を超えていた

次に藤村教授が出したお題は、「失敗後の対応方法とは?」。失敗に対してどのような行動をとればよいのか、続けて見てみましょう。

失敗後の対応方法

  • 他の人が同じミスをしないように改善策を共有
  • 失敗のポジティブな要素、新たな体験ができたことに着目する
  • 仕組み自体を改善する
  • 過剰に気にしすぎない、くよくよしない

藤村教授がディスカッションを受けて指摘したのが、日本は“失敗を許さない社会”になってきているということ。失敗を許す度量も必要であると藤村教授は言及します。
「現代社会は相手のミスに対して、必要以上に厳しく対応する傾向があります。ミスを許容しない社会になると、失敗を恐れるあまり、新たなことにチャレンジしないようになっていきます。皆がそういう態度になると、困難な問題はなにも解決できません。ある程度のミスは起こるものと許容する度量がなければ、暮らしやすい社会はつくれないのです」

失敗は誰でも避けて通りたいものです。相手のミスを許すことは、回りまわって、自分のためにもなってくるのかもしれません。

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